2009年1月アーカイブ

 男性読者のみなさま、お待たせしました

 これまで比較的真面目な漫画のレビューばかりしてきましたが、たまにはちょっとエロい作品もいいかなぁと。それでいてラブコメ要素もあって・・・最近そんな漫画ってないなぁ、(「いちご100%」みたいな漫画って減りましたよね?)とお嘆きのアナタ! ありますよ、コレはオススメですよ。

 学校の図書室の本棚から偶然見つけた古い筆は、物や人を透明にするアイテムだった。
真面目な主人公が、ちょっと気になっている2人のヒロインを巻き込んでいろいろな事件が巻き起こります。

18禁本と違って、
この見えそうで見えないのがいいんですよね(同志求む!)。

月刊マガジンの増刊号『マガジンGREAT』に連載された作品でさほど有名じゃありませんが、
これからブレークしてもおかしくない作品じゃないですかね?


らずべりぃMix 1 (1) (KCデラックス)らずべりぃMix (1) (KCデラックス)
著者:高倉 みどり
販売元:講談社
発売日:2008-04-17
らずべりぃMix 2 (2) (KCデラックス)らずべりぃMix (2) (KCデラックス)
著者:高倉 みどり
販売元:講談社
発売日:2008-11-17

ある国の市内を循環する環状白馬線には、腰まである長い灰色の髪をした、無表情でぶっきらぼうな車掌さんがいる。
実はとても照れ屋で、親切で、まじめな彼には、[英さんの電車に乗ると幸せになれる]という言い伝えがあった・・・・・・

というわけで、環状白馬線の駅員たちと乗客による、あたたかいオムニバスストーリーになっています。1つ1つの素敵なエピソードが関わりつつ連なっていき、素朴で可愛らしい花束のよう。
「お客さんを助けるのは当然だ 車掌だからな」
みんなを少しだけ幸せにしてくれる、英さん。
・・・・・・じゃあ、英さん自身の幸せはどこに?
「何であんなに人がいいのかねぇ、あいつは。
 まるで、世の中みんな お客さんみたいにさ」
本を閉ざすと温かく切ない何かが心に残ります。とりあえずこれで読み切りですが、続きが出るのを楽しみに待ちたい一冊です。

環状白馬線車掌の英さん (花とゆめCOMICSスペシャル)
著者:都戸 利津
販売元:白泉社
発売日:2009-01-19

うさぎドロップ 5巻 宇仁田ゆみ

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 「うさぎドロップ」の最新刊発売ですよ~。りんちゃんが高校生になった第2部が始まりました。子どもたちはみんな大人になり、りんちゃんは美人に、コウキくんはイケメンに、麗奈ちゃんは......普通になっています。りんちゃんとコウキくん、相思相愛ではあるのですがいろいろあって付き合っていない。いわゆる一番楽しい状態です。実に初々しくて、よし!

 巻の最終話(30話)にりんちゃんが中学生時代のことが書かれているのですが......かなりの衝撃を受ける内容でした。そして最終ページに書かれた言葉が、胸に染み入ります。これはおそらく2009年度マイベスト! 最有力候補でしょう。

 それにしても切ないなぁ。。。お互い愛があるのに友としての道を歩む。もちろんそういう道もあるのは知っているけれど、私なんか、後悔しっぱなしですけどねぇ(ってTさん、このブログ読んでませんよね? まぁ、時効ってことで)。作品を通じて己の過去の引き出しがいろいろ開いて楽しかったです。まだ読んでない方は、ぜひ。

うさぎドロップ 5 (5) (Feelコミックス)うさぎドロップ 5 (5) (Feelコミックス)
著者:宇仁田 ゆみ
販売元:祥伝社
発売日:2009-01-22

 この漫画はおもしろい雰囲気は漂ってくるんだけれど、見慣れない用語が結構出てくる(巻末に用語解説あり)し、全貌が見えてこないので入り込めない。1、2巻を読んだときはそう感じましたが最新刊の4巻を読み、全貌は見えなくとも間違いなくおもしろい漫画だと確信しました。

 一見冴えない大学生の主人公・枸雅匡平は同じ大学に通う史場日々乃に飲み会の席で告白を決意するも......タイミングを外され断念、しかし2人揃って猟奇殺人に巻き込まれる。それは人が直接手を下したものではなく、暗密刀という案山子(かかし)と呼ばれる神様が宿った巨大人形を操る隻・阿幾の仕業だった。
 4巻では空神村から帰ってきた一行が図書館行ったり、海行ったり、日々乃さんを押し倒しちゃったり。いやいや、案山子が全部で何体あるのか全貌がちょこっと明らかになります。

 なお、4巻の帯に付いている「GXマーク」と「サンデーGX」の応募用紙+定額小為替500円にて「神様完全読本」が購入できます。描き下ろしがいっぱいの特製本らしいので私も購入してみたいと思っています。

 ところで日々乃さんの胸の形は芸術だと思いませんか?(爆)

神様ドォルズ 4 (4) (サンデーGXコミックス)神様ドォルズ 4 (4) (サンデーGXコミックス)
著者:やまむら はじめ
販売元:小学館
発売日:2009-01-19

 原作コミックが400万部突破したという「デトロイト・メタル・シティ」を紹介しましょう。私自身も誌上(ヤングアニマル)で第1話から読んでいる作品ですが、ここまでヒットするとは思いませんでした。でも初めて連載された時から強烈なパンチのある作品だと感じていました。

 根岸崇一23歳。大分の農家の長男で東京に上京し、大学を卒業した真面目な青年がポップ系のさわやかなな音楽が好きで路上ライブをたまにやる。しかしその素顔はDMCこと「デトロイト・メタル・シティー」という過激なインディーズ悪魔系デスメタルバンドの頂点に君臨するクラウザー二世だった。

「僕がしたかったのは...こんなバンドじゃない!!」
という映画の謳い文句がまさに本質を現わしています。

 やりたい音楽とやらされている音楽の方向性の違いに主人公が苦悩しつつ、デスメタルモードになったときのふっきれぶりが半端じゃないんですよね! それはまるで二重人格のように切り替わります。読者としては、ある意味そんな変身願望に魅力を感じてしまうのかもしれません。

 歌詞や言動が過激なので好き嫌いがはっきり分かれると思いますが、漫画の中からデスメタルが聞こえてくる魂のある作品です。

デトロイト・メタル・シティ 6 (6) (ジェッツコミックス)デトロイト・メタル・シティ 6 (ジェッツコミックス)
著者:若杉 公徳
販売元:白泉社
発売日:2008-08-08

 なお、実写映画化もされ、2009年2月13日にDVDが発売されます。こちらも評判がいいのでお見逃しなく!

デトロイト・メタル・シティ スペシャル・エディション [DVD]デトロイト・メタル・シティ スペシャル・エディション [DVD]
出演:松山ケンイチ
販売元:東宝
発売日:2009-02-13

ガウガウわー太2 4巻 梅川和実

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動物漫画と言えば、親ばかネタが定番ですが、さすが元獣医さんだけあって、この漫画は一味違います。経験に基づいて描かれた漫画は実に説得力がありますね。

年間40万匹以上の犬猫が行政によって悲惨な方法で殺処分される現状、ペットを飼う資格のない無責任な飼い主(捨てられたペット)、野放しにされている無責任なペット業者、自然界の動物環境(環境破壊による自然界の歪み)等これまで漫画ではほとんど表されなかったタブー、世間にはあまり知らされていないペットブームの影の部分、すなわち現実が漫画を通じて描かれています。特に若年層(中高生)の方には、このような漫画を通じて、ペット大国日本の厳しい現実を知ってほしいと思います。

ただ、漫画って娯楽ですから、わざわざそれを漫画で描かなくてもいいのにという意見もあるかもしれません。その点は編集部としても扱いが難しい面もあったのではないでしょうか。週刊コミックバンチでの長期に渡る休載期間があり月刊REXへ移籍します。
残念ながらこの休載によりファンの数が少し減った気がしますが、逆にずっと待ち続けていた熱心なファンも少なくありません。私もその一人です。

その反面、学園恋愛的な要素もあったり実にわくわくする漫画です。「ガウガウわー太2」の最新刊の4巻では、尾田島委員長の実に切ない乙女心が描かれています。やっぱり「委員長」と言えば、「ガウガウわー太」の尾田島委員長ですよね? デコに、眼鏡で、漢らしい尾田島委員長の恋の行方はいったいどうなってしまうんでしょうか。

連載の方は佳境にさしかかりました。
いったいどんな結末になるのか、一ファンとして見守っています。
この作品はもっと売れてもいいと思うんだけどなぁ。。。

ガウガウわー太2 4 (4) (IDコミックス REXコミックス)ガウガウわー太2 4 (IDコミックス REXコミックス)
著者:梅川 和実
販売元:一迅社

※ところで、梅川和実先生の同人時代の作品を収集しています。初期の「キャプテン翼」時代の作品、ワタルの無料配布本(コスモスタイムス)をお持ちの方いませんか? 拝見させていただければ幸いです。ご一報ください。

花よりも花の如く 6巻 成田美名子

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 出版界で働いていると漫画家さんと接する機会があるのですが、絵はいい線いっているのに残念ながら知識不足だなぁ、と思うことがときどきあります。
「どうしてもっと調べて描かないのでしょうか?」厳しい言い方かもしれませんけど、興味があるから漫画を描いたのはわかりますが、読み手に知識不足を指摘されるようでは商業誌としては使えません。
 考えてみると、おもしろいと感じる実録系漫画の多くは、作家さんがその世界に精通(もしくは勉強)していて、読者の知らない知識を実状を裏情報をわかりやすくみせてくれているからおもしろいんじゃないかと思います。いくら娯楽の漫画とは言え、誰もが知っているありふれた情報じゃあ興味が湧きませんからね。
 この作品は能楽の世界を描いています。能楽って......あんまり身近じゃありませんよね。私も興味がないことはないのですが、これまで舞台を観る機会はありませんでした。正直よくわからないし。。。
 まず1巻を読み終えて違和感を覚えました。これまでの成田先生の作品らしくない。なんでだろう? 読み進めて行くうちにわかりました。成田先生はこの作品を描くまで能楽の知識はほとんどなかったそうです。掲載が決まってから、さあ大変。取材はもちろん、年間100舞台の観覧を目標に掲げています。ベテラン漫画家にしてこの情熱は凄過ぎます。
 そこで気が付きました。そうか。能楽の世界を描くので手一杯で作品を遊ぶ余裕がなかったんだ。3巻あたりからだいぶ余裕がでてきた気がします。
 能楽がわからない人にもわかるように漫画の節々に能楽の解説(役が舞台配置等)が入っているので親切です。へぇーと感心しながら読みました。これを読むと能楽を実際に観覧してみたくなります。この気持ちはもしかして......漫画「ヒカルの碁」を読んで囲碁を始めた子どもたちと同じようなような気分なのかなっと思いました。
 知識がなければ徹底的に取材をして描く。記者も漫画家も同じですね。
 6巻では恋の予感が! あぁ、早く最新刊を! 月刊誌は単行本化が実に待ち遠しいです。

花よりも花の如く 6 (6) (花とゆめCOMICS)
著者:成田 美名子
販売元:白泉社
発売日:2008-11-05
花よりも花の如く 5 (5) (花とゆめCOMICS)花よりも花の如く 5 (花とゆめCOMICS)
著者:成田 美名子
販売元:白泉社
発売日:2007-08-17

 

★ところでこのブログにときどきレビューを書いてくださるライターさん(素人さんOK)を募集します。趣味で運営しているので謝礼は期待要りません、という方! メールにてご一報下さい(図々しくてすいません)。将来的にはコミケ進出を狙っていますw
webmaster☆mangaya.info(☆を@に変換。までメールください)

謹賀新年!
年明け早々の新刊はジャンプコミックス待望の新刊。


「さっき おまえが言った デスノートの原作の人だって
 どこかで書いてたぜ
 何か仕事しないと5年後には 飢えて 死にますって」
・・・デスノート原作の人・・・・・・

それ、あんたですからーーーーっ!
というメタ感たっぷりの、大場小畑デスノそのままコンビによる『まんが道』。原作が飛ぶように売れて数十刷りでも、映画になろうとアニメになろうと5年ぽっちで飢え死にですか。そうっすか。
どんだけ搾取してるのだ集英社。

美術の得意な最高(あだ名サイコー・本名もりたか)は、成績学年一位の高木につかまり
「俺と組んで漫画家になってくれ!」
しかし、最高には、アニメ化作品を出したにもかかわらず膨大な借金を抱えて亡くなった、漫画家の叔父がいた。「中3にもなってなに夢みてんの?」と醒めた最高だが、片想いのクラスメイト亜豆(あずき)が声優の夢を持っていることを知り、高木に引きずられるようにして、自分たちが原作のアニメの声を、亜豆にあててもらうことを、彼女自身に誓う。
「ほんと? 嬉しい! 私 頑張る!!」
彼女の笑顔。その時から、2人の、連載漫画家をめざす日々が始まった。

購入したらまずカバーを外して、色にごまかされている線がどれだけ美しく細かく描き込まれているか味わいましょう。
そして雑誌では見られなかった、両者のネーム比較に驚愕しましょう。
構図の変化すげー。
小畑神すげー。


んで、どうでしょうね。大場つぐみさんのネームの絵は、アニメ《超ヒーロー伝説》を飛ばした叔父さん・・・のモデルであるような、某消えた漫画家(覆面作家のつぐみさんの正体という噂の人)の絵にそっくりに見えるんですけれどねぇ・・・。
「マンガ家なんて 連載してなきゃ ただのニート」
架空ジャンプ編集部ふくめ、モデル感たっぷりのキャラクターも、緊張感のある恋の行方を含めたストーリーも、絵も、いちばん注目のまんがです。

 

バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)
著者:大場 つぐみ
販売元:集英社
発売日:2009-01-05

 あけましておめでとうございます。今年もおもしろい作品をどんどん紹介していきます。今年からコメントがどなたでもできるようになりました。よかったらご利用ください。

 コミックREXで「ガウガウわー太2」を連載している梅川先生ですが、ヤングアニマル増刊「アイランド」に2004年から描いていた連載(ただし半年刊)を単行本にまとめたものがようやく単行本になりました。
 物語は高校のメイド科に入学した主人公の心温まるエピソードです。数あるメイド漫画とは一線を画した、梅川流ならではの素敵な話が多く、思わず涙がこぼれてしまいます。後書きにも書かれていますが、作家さんが楽しんで描いているのがとても伝わってきます。
 それにしてもここで終わってしまうのはもったいないなぁと思うのは私だけでしょうか? ぜひ続きを連載して欲しい作品です。アニメ化もありの作品じゃないですかね?

スノーホワイト~君に舞う雪 (ジェッツコミックス)
著者:梅川 和実
販売元:白泉社
発売日:2008-12-24

 今回の冬コミにて新刊コミック持参をされた方に梅川先生がサインをしてくれました。先生は手の調子が悪いこともあって、サインをされる機会が少ないのでとても嬉しかったです。サインだけじゃなくイラストのリクエストにも応えていただきました。私は主人公の若木ひよりさんお願いしました。ぐはー感動っす。一生の思い出になりました。

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